医療事務と調剤薬局両方の資格があると有利

医療事務に加え調剤薬局事務の資格をとると、ここまで有利

調剤薬局事務といえば、医療事務と並び女性に人気のある資格です。病院と同様に、ほとんどの町には病院があり、病院のあるところ調剤薬局は必ずあります。この資格も医療事務と同様に、まず経験が重視される資格ですから、一度資格を取って経験を積めば、子育てが一段落した後や、家族の転勤で引っ越した時の再就職も可能です。

ここで一つ疑問に思うのは、医療事務の資格を持っていれば、わざわざ調剤薬局の事務の資格はいらないのではないか、ですね。この疑問にお答えする前に、なぜ調剤薬局ができたのかをお話ししましょう。

昭和50年頃から医薬分業が言われるようになり、薬に関しては院外処方が行われるようになりました。特に大きな病院では、まず受付で待たされて、次に待合室で待たされ、会計で待たされ、薬をもらうのに待たされ……。病気であるにも関わらず、病院へ行くことが一仕事でした(診察を待つ時間と、薬を待つ時間が特に長かったような記憶があります)。そこで薬を院外処方することで、病院側は医療に専念できるし、患者側は“薬待ち”の苦行から解放されることになったのです。

このように薬局が病院から独立することによって、会計時の事務処理も医療事務とは全く別のものとなりました。たとえば病院は“診療報酬の請求”をしますが、調剤薬局では“調剤報酬の請求”をします。他にも調剤薬局では、まず患者から処方箋を受け取った時点で、その処方箋にミスがないかをチェックしなければなりません。そしてその患者の薬歴簿にデータを入力したり、職場によっては薬剤師の補助や、薬の在庫管理もしなければなりません。これらの仕事を迅速に、正確にこなすためには、当然、薬に関する知識が必要になってきます。

未経験者を一から育てたいという薬局もあるでしょうが、多くの場合、薬や事務処理の知識が豊富で、即戦力になってくれる人を採用したいでしょう。たとえば医療事務の経験が同じくらいあり、一人は医療事務の資格のみ、もう一人は医療事務に加え調剤薬局の資格を持っていて、薬の知識もあるなら、どちらが採用されるかは、火を見るよりあきらかですね。

調剤薬局の資格は、比較的短期間で取ることができます。もし仕事の範囲を広げたいなら、医療事務の仕事をしながら、通信教育などで調剤薬局の資格にもトライすることをお勧めします。