在宅での医療事務の仕事は禁じられている

医療事務の資格を取り、在宅という働き方はできるか

特に子供が小さい場合、子供が寝ている間に、幼稚園へ行っている間に仕事ができ、そして経験も積めて収入もあるなら、こんなにうれしいことはありませんね。しかし医療事務の場合、“このような美味しい話はない” と思った方がよいでしょう。

レセプト計算は、保険元が相違ないかを必ずチェックしなければなりません。そして保険元の管理の下でないと作業ができないと法律で定められています。なぜならレセプトは、個人情報の宝庫だからです。患者名、住所などはもちろんのこと、病名や使われている薬品名、処置法など全てが記入されているのですから、この情報が病院の外に持ち出され、ましてや見ず知らずの個人宅のパソコンで処理されているなんて、考えただけでゾッとしますね。最近は個人情報の保護が重視されているので、個人データの院外の持ち出しには、むしろ病院側も目を光らせているはずです。

インターネットで求人情報を調べていると“在宅医療事務”ということばをよく見かけます。しかし早合点してはいけません。これには三通りが考えられます。一つは、レセプトの時期のみ出勤する場合です。二つ目は在宅医療を行っている科での、医療事務の求人です。

そして三つ目、これには注意が必要です。こんな広告、見たことがありませんか。「この通信講座を修了すれば、在宅での医療事務のお仕事を紹介します」、さらに「受講料は、仕事が入ればすぐに元がとれます」。はい、確かに仕事が入れば元が取れますね、仕事が入れば……。まず仕事は入らないでしょう。違法なのですから、在宅の医療事務従事者に仕事を回す保険元などあり得ません。それどころか、高いパソコンやソフトを買わされたり、もっともらしい理由をつけた講座の受講料を払わされたりなど、元が取れるどころが、負債を抱え込んでしまいます。このような広告には、関わらないことをお勧めします。

ちなみに「在宅の医療事務試験」ですが、これは詐欺ではありませんので、ご安心を。在宅試験を実施している会社の通信講座を修了し、認定試験に合格すれば“医療事務管理士技能認定試験”を受験することができます。在宅試験に申し込み、受験料を支払うと、試験問題が送られてきます。だいたい5日前後の間に問題を解き、返送すると、2〜3週間の間に合否の通知がきます。点数表やテキストを見ながら受験してもよいそうです。少し得した気分になりますね。しかし世の中そんなに甘くはありません。通常の試験の合格基準は70%ですが、在宅試験では80%に引き上げられるため、合格率も50%と、かなり厳しくなっています。しかし勉強していれば合格できるのですから、試験会場へ行くのが難しい場合は、利用してみるのも良いかもしれません。